「ボードゲーム教育」〜ボードゲームは最強の教育ツールだ。〜 を読んでの感想を書いてみる
こんにちは、ウタウろぼ(プロフィールはこちら)です。
常々、家族(小1の娘&妻)とボードゲームで遊びたいと思いながら過ごしています。
今回は、わたしの中ではボードゲームを楽しんだ時に成長する「スキル」。
ボードゲームと身に付くスキルを紹介している興味深い本「ボードゲーム教育」〜ボードゲームは最強の教育ツールだ。〜 について紹介したいと思います。
著者は、ボードゲーム教育実践者 加賀俊介 さんです。
まずは、「ボードゲーム教育」の本を手に取った経緯から
知ったきっかけは、ボードゲーム仲間で塾を運営している方からのお知らせでした。
最近、ボードゲームが面白いということでメディア等でも紹介されることが増えてきましたが、教育という観点では、あまり無いと思います。
わたしの場合は、ボードゲームが好きで自らも遊んでいますが成長盛りの子どもがボードゲームで遊んだらどうなるのかな。
何かしらの能力が上がるのかなと期待している方なので、本のタイトル「ボードゲーム教育」に興味を持ちました。
もともと、コミュニケーション力、記憶力、計算力なんかが向上するんじゃない?と思ってたのが証明されたらウレシイなと本を手に取りました。
読んでみた感想をざっくりとまとめます
まず感じたのは、ボードゲームの持っているチカラがすごい!ということです。
その一言が全てのような気がしますが、それだけでは不親切なのでどんな効果があるかというと・・・。
会話が生まれる、笑いが生まれる、相手の気持ちを考える心が芽生える、仲良くなれる(親密度アップ)といったところにさらに自分が成長できるということです。
それらをひとつひとつ、紹介されているゲームごとに「○○○力」が身について成長していくというエピソードが書かれています。
どんどんと登場しているクラスの子ども達が成長していく姿をみていると、こちらもうれしくなってきます。
当然、さまざまな苦労や失敗もあったとは思いますが、机にかじりついてする勉強だけでは決して身につくことのないスキルが取得できる。
不意にイレギュラーな事象が発生しても対応できる。
人としての器を大きくすることができる。
それが、ボードゲームの持っているチカラであると感じました。
難しい専門用語はありませんので理解しやすいです
タイトルに「教育」と入っているので、難しいのかなと捉えられる方もいらっしゃると思いますが、全くそんなことはありません。
難しい専門用語も出てこないので、とてもわかりやすいです。
ボードゲームって何?という人に対しても、第一章できちんと説明してあります。
ここで簡単に本の構成を紹介します、ちなみに、本の中に目次はございません!
- はじめに
- 第1章:そもそもボードゲームって何?
- 第2章:ボードゲーム教育
- 第3章:ボードゲームのさらなる力
- コラム
- あとがき
順番に感想を書いていきます。
はじめに
著者の加賀俊介さんの歴史、ボードゲームとの出会いから教育を実践するまでの流れが書いてあります。
苦労されていた時代を経て、ボードゲームと出会ってからの変化がすごくて驚きました。
第1章:そもそもボードゲームって何?
最初は教育の妨げになると言われていたテレビゲームから始まって、実は教育とゲームは相性がいいのではと気づく人が増えてきたという時代の変化の説明。
そして、ボードゲームとは、こういうモノですよという説明が書かれている章。
わたしが子どもの頃(1980年代)なんかは、遊びと教育(勉強)が結びつくなんてことはなかったはず。
子どもなので、そんな小難しいことは考えずに遊んでたと思います。
第2章:ボードゲーム教育
この章は、実際にボードゲーム教育を実践していったお話が書かれています。
テーマはコミュニケーションになっています。
身に付くスキル | 使用したボードゲーム | |
1 | 繋ぐ力 | ハゲタカのえじき |
2 | 説明する力、聴く力 | ハゲタカのえじき |
3 | 対話する力 | ボブジテン |
4 | 受け止める力、質問する力 | ウミガメのスープ |
5 | 合わせる力 | そっとおやすみ |
6 | 協力する力 | ザ・ゲーム |
7 | 言葉を超えて | ゴブレット・ゴブラーズ |
8 | 聞く力、ジェスチャー | ワードウルフ |
9 | 以心伝心 | ザ・マインド |
ゲーム名は、ほぼ聞いたことがあり、半分くらいは遊んだことがありました。
実際には、わたし自身と娘(小1)、妻が楽しめるか、興味を持ってくれるかを判断基準にしています。
したがって、遊ぶゲームとして選んでこなかったモノも紹介されていて、子どもたちに与える影響を知ることができて面白かったです。
第3章:ボードゲームのさらなる力
さらに、コミュニケーション以外の力に関してのお話が第3章には書かれています。
身に付くスキル | 使用したボードゲーム | |
10 | 計算力 | neu(ノイ) |
11 | 判断力・決断力 | おばけキャッチ |
12 | 注意力 | レシピ |
13 | 戦略性 | ブロックス |
14 | 演技力 | はぁって言うゲーム |
15 | 正直さ | ミツバチマッチ+(ぷらす) |
16 | 発想力 | みんなでぽんこつイベント |
17 | 俯瞰力 | クアルト |
18 | 暗記力・企画力 | ナンジャモンジャ |
19 | プログラミング的思考力 | コリドール |
20 | 相手を思いやる気持ち | 五色百人一首 |
身に付くスキルを見ていると、義務教育で学校に通っているだけでは得られないチカラがいっぱい出てきます。
たまたま遊ぶ機会があって幾つかのゲームと触れ合うことはあるかもしれませんが、子どもだけではなかなかこうはいきません。
子どもが興味を持ったモノがあれば、わたし自身も好きなので積極的に遊ばせてあげようと思いました。
コラム
ここでは、クラスのメンバーとして登場していた2人の成長にスポットを当てた話が書いてあります。
紹介されているボードゲームは「ラブレター」です(知っているのですが、遊ぶ機会に恵まれていません・・・)。
ここで身に付くスキルは、実際に読んで確認してください。
おまけ
恒例のサイズチェックです。
高さはノギスが対応できず、ご希望があれば測ってアップしますよ(笑)
最後までお付き合いありがとうございました。
[追記](2022/07/07)
iPadの測定ツールを使って高さを測定した結果をアップします。
ご覧ください!
約21cmでした!